ココロの電通 知性の博報堂

最近、朝イチで読書をするようになりました。

 

あまりにも「忙しい」を言い訳にして、勉強をしないと、とっても自分が擦り切れていく気がして、、、

 

そこで! 私の最近読んだ本2冊。

 

コピー読本2冊!

 

一冊は『広告コピーってこう書くんだ!読本』(谷山雅計 著)という本。

 

これは、コピーライターのビギナーたちには、マストな一冊。

 

谷山氏は、元は博報堂にいた人で、その後独立して現在は 有限会社谷山広告を設立している方です。

 

実は私は、以前「宣伝会議主催 コピーライター養成校」というコピーライターやりたい人の学校を卒業していて、

 

多分この谷山氏は当時、講師として授業をされていたと思います。

 

彼の一番の素晴らしいところは、「地に足のついたコピー」を書け。 というのが彼の一番の教え。

 

私は、当時からその現実味のあるコピーが、コピーライターには必要だという彼の(多分)言葉が、とても心に

 

刺さっていて、今もその言葉は私の核にきちんと鎮座しています。。

 

つまり、面白く刺激的だからといって、「あり得ない」シチュエーションや、事象を表現するな。ということなのです。

 

例えば「カメの腹筋」とか。 あり得ないですよね。。

 

これは、実際に起こりうるよな。 というシチュエーションのなか、ドラマを広告に表現する。 という感じの先生です。

 

この本はコピーライターの初級の人が読んだら、きっと今悩んでいることの、たくさんが解決するのではないかな。と思う内容です。

 

一方、『100万回シェアされるコピー』(橋口幸生 著)のほうは、谷口氏が紙媒体を中心とした広告制作に関する本だとすると、こちらは、まるまるウェブメディアの広告―。

 

彼は、現在も電通に所属している、バリバリの電通コピーライター。。

 

さまざまな広告賞を、獲得している凄腕コピーライターなのですけれども、この本は、そんな彼の「ウェブに未来はあるか?」みたいなお話。

 

今、ウェブでは、一般の人たちがTwitterなどで、辛辣な表現などをしながら、「いいね!」などの評価を得ています。

 

プロの表現を、上回るアクセス数を獲得したりしていて、そんななか、自分たちプロフェッショナルは、どのようなことをしてゆけば良いのだろう。 みたいな話で。。

 

結局、どんなに辛辣さを表現してアクセス数を伸ばして見ても、世の中の人びとの悪い部分を刺激しているだけ。

 

そして彼は、発信しているプロフェッショナル達は、希望を持ってもらえるような発信を続けていることを、伝えています。

 

私が感動したのは、最後の部分です。 少し長いのですが、そのまま載せさせていただきます。

 

 

想像するということ

自分と異なるものや自分より弱いものを排斥する言葉が世の中にあふれている。しかもそうした言葉を、人びとを

つなぐためにつくられたはずのソーシャルメディアが拡散している。言葉を扱う仕事をしている人間として、無力感を覚えずにはいられませんでした。

 

そんな矢先に出会ったのが、次の文章です。

 

私は、思うのです。

長男が、もし障害を持っていなければ。

あなたはもっと、普通の生活を送れていたかもしれないと。

 

私は、考えてしまうのです。

長男が、もし障害をもっていなければ。

私たちはもっと楽に暮らしていけたかもしれないと。

何度も夢を見ました。

 

「お父さん、朝だよ、起きてよ」

長男が私を揺り起しに来るのです。

「ほら、障害なんてなかったろ。心配しすぎなんだよ」

夢の中で、私は妻に話しかけます。

 

そして目が覚めると、

いつもの通りの朝なのです。

言葉のしゃべれない長男が、騒いでいます。

何といっているのか、私には分かりません。

 

ああ。

またこんな夢を見てしまった。

ああ。

ごめんね。

 

幼い次男は、「お兄ちゃんはしゃべれないんだよ」と言います。

いずれ「お前の兄ちゃんは馬鹿だ」と言われ、泣くんだろう。

想像すると、

私は朝食が喉を通らなくなります。

 

そんな朝を何度も過ごして、

突然気が付いたのです。

 

弟よ、お前は人にいじめられるかもしれないが、

人をいじめる人にはならないだろう。

 

生まれた時から、障害のある兄ちゃんがいた。

お前の人格は、

この兄ちゃんがいた環境で形作られたのだ。

お前は優しい、いい男に育つだろう。

 

それから、私ははたと気付いたのです。

 

あなたが生まれたことで、

私たち夫婦は悩み考え、

それまでとは違う人生を生きてきた。

 

親である私たちでさえ、

あなたが生まれなかったら、

今の私たちではないのだね。

 

ああ、息子よ。

 

誰もが、健常で生きることはできない。

誰かが、障害を持って生きていかなければならない。

なぜ、今まで気づかなかったのだろう。

 

私の周りにだって、

生まれる前に息絶えた子が、いたはずだ。

生まれた時から重い障害のある子が、いたはずだ。

 

交通事故に遭って、車いすで暮らす小学生が、

雷に遭って、寝たきりになった中学生が、

おかしなワクチン注射を受け、普通に暮らせなくなった高校生が、

嘱望されていたのに突然の病に倒れた大人が、

実は私の周りには、いたはずだ。

 

私は、運よく生きてきただけだった。

それは、誰かが背負ってくれたからだったのだ。

 

息子よ。

君は、弟の代わりに、

同級生の代わりに、

私の代わりに、

障害を持って生まれてきた。

 

老いて寝たきりになる人は、たくさんいる。

事故で、突然に人生を終わる人もいる。

人生の最後は誰も動けなくなる。

誰もが、次第に障害を負いながら

生きていくのだね。

 

息子よ。

あなたが指し示していたのは、

私自身のことだった。

 

息子よ。

そのままで、いい。

それで、うちの子。

それが、うちの子。

 

あなたが生まれてきてくれてよかった。

私はそう思っている。

 

父より

 

これは、自閉症の息子を持つRKB毎日放送の東京報道部長・神戸金史さんがFacebookに投稿した文章です。

 

その前に、この文章を投稿するきっかけとなった事件が起きていました。

 

相模原の障害者施設での殺傷事件。 その3日後に、投稿されたものです。

 

この文章に、いいね!が1万、 シェアが2800を超えている、とのこと。

 

著者の橋口氏は、この事実にかすかな希望を感じています。と述べています。

 

私も同感です。

 

決して、ウェブメディアでは、辛辣な表現ばかりが、もてはやされるわけではなく、どれだけ人に感動を与えられる想像力を働かせることができるのか。 なのではないかな。 と思った、一冊でした。

 

そして私の所感。

 

精神の美しさと、心の強さを携えた表現者は、凄い仕事をするのだな。ということ、です。。

 

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